「だから、売れるとか売れないとかそういう問題じゃないの!この建物に合わんでしょ!」
「いやー、そんな事無いですよー、ここだったら売り上げも相当いけますよ」
「目と鼻の先にコンビニあるし売れるわけ無いです!」
「大丈夫ですよー、うちの商品は、コンビニより安いんで絶対売れますって」
「そんな、ど派手なもの置きた無いって、かなわんな、店のイメージが崩れるやろ、あんたそう思わへんの?」
「あっそれは大丈夫です、いろんな機種がありますから合うのを選んできましょうか」
「置く気はありません!機会があれば又検討しますから、今のところは本当にいりません!」
「あっ、じゃあ又お伺いしますんでご検討下さい」
「もういいですよ」
この繰り返しが延々と続いた。私はどうしてもこの店の全体の雰囲気を大切にしたかったんだけど、主人の「売れるんやったらええやん」と言うひとことを、営業マンは聞き逃さなかった。
私の主人は、よく言えばおおらかで細かい事は気にしない楽天家、悪く言えば無頓着でええかげんな人や、
こんな大事なときになんであんたが横におるんや、と思ったけどもう後の祭りや。かくして半年後の今日、おばんざい屋の駐車場の片隅に
ど派手な自販機が設置された。
私は戦いに負けた・・・
ど根性営業マンに乾杯
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